そもそも荷主、つまり荷物を委託する側、運賃を支払う側の企業が、
黒ナンバー以外には配送を任せない場合が殆どです。
個人事業主である軽貨物配送ドライバーは、黒ナンバーにしていることで、事業車としての信用を得られやすくなります。
それ以外の最大のメリットは税金が安くなる事です。
軽自動車自体が普通自動車に比べて税金が安いのですが、貨物用の営業ナンバーである黒ナンバーにするとさらに安くなります。
なお、平成28年度から軽自動車の自動車税が変更になり、平成27年3月31日までに最初の車検を受けた場合は旧税率が適用され、平成27年4月1日以降に新規の車検を受けた場合は新税率が適用されます。
毎年掛かる自動車税は以下のようになっています。
- 自家用貨物車
旧税率 4,000円
新税率 5,000円
- 営業用貨物車
旧税率 3,000円
新税率 3,800円
- 自家用軽乗用車の場合
旧税率 7,200円
新税率 10,800円
営業用貨物車と自家用軽乗用車の差は新税率で7,000円もの差になります。
車検毎にかかる重量税だと自家用貨物車では3,300円、営業用貨物車では2,600円、また、よく黒ナンバーは車検が1年ごとなどと、言われていますが、実際は新車購入後の最初の車検が普通車は3年、貨物車は2年と違いますが、その後はどちらも2年毎と同じです。
税金面でお得だから、じゃあ事業では使わないけど、黒ナンバーにしてしまおうか、と早まる事はやめましょう。
メリットの反面、デメリットも存在します。
普通乗用車として売られている、軽自動車はそのまま申請しただけでは、黒ナンバーにする事はできません。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
デメリットとしては、後部座席が無くなる事、任意保険が高くなる事です。
普段から運転手と助手席位しか座らないのであれば問題は無いですが、3人以上乗る事は出来なくなってしまいます。
また任意保険は事業として毎日乗る事を想定して、リスクがその分高まるために割高となっています。
これらのデメリットとメリットを天秤にかけて決めましょう。