スズキ エブリイのオーナーズレポート

2005年から2015年まで販売されていた、5代目スズキ エブリイのオーナーズレポートをお届けしたいと思います。

軽貨物運送で車両を購入しようと考えている方にとっては、コストを抑えられる中古車も視野に入っていると思いますので、この記事を読んで参考にして頂ければと思っています。

筆者が乗っていたのは、スズキ エブリイ ジョイン ハイルーフ ターボ ATになります。
DA64という型式に乗っていたのですが、外装は精悍なマスクで筆者はお気に入りでした。

このマスクは2015年から現在も生産されている現行車にも受け継がれていて、外観上は殆ど同じですね。

良く見るとドアミラーやドアノブに違いが見られ、フロントマスクもグリルの横幅が広くなったり、ライトの形状が若干違いますが、ぱっと見の違いはあまり感じられませんね。

■2005年 - 2015年 後期型 エブリイ

「出典:カーセンサー」

https://www.carsensor.net/catalog/suzuki/every/F004/

■2015年- 生産中 エブリイ

「出典:カーセンサー」

https://www.carsensor.net/catalog/suzuki/every/F005/

エブリィにはエブリィワゴンという運送用ではない乗用車タイプもありますが、筆者は軽貨物運送で利用するので、このタイプに乗っていました。

中古車で10年落ち、走行距離は約8万キロでしたが、非常に元気がよく、最後に手放すまで故障もなく走ってくれました。

中古で購入する時にいくつかの中古車販売店の方に話を聞いたのですが、20万キロまでは持つ丈夫な車と言われていました。

仕事での使用状況としては、午前中はルート配送で短い距離を走ったり止まったりを繰り返しての配送。

その後、午後から高速道路を使って長距離を積み荷地から配送先まで一気に走るという、車にとっては両極端な走行条件で毎日走っていました。

配送先によっては高速だけで往復500㎞くらいを走る事もありました。

街中での走行は荷物を積んでいない空荷の状態であれば何の問題もなく、軽快に走ってくれました。
荷室を最大積載量ギリギリまで積んだ満載での時でも問題なく走ってくれました。

荷物を積んでいる状態だと荷物が崩れたりしないように、左右、前後の揺れは極力抑えて走らなければならないので、加速性能やブレーキ性能、コーナーリングの性能などはほぼ関係なくなるというのもありましたが、上り坂などでも十分に走行してくれていました。

荷物を積んでいない時の移動時では、加減速は問題なく、むしろ軽というのもあり、気持ち良い加速をしてくれて、ハンドリングも素直で操縦性もよかったです。

高速道路でもターボの加速力でスムーズに走行車線に合流できますし、追い越し車線にレーンチェンジして追い越しを掛ける時でも、普通に追い越しを掛けられる車でした。

ただ、高速道路で荷室が満載での走行は経験が無かったので、満載時の高速走行は何とも言えません。

また高速走行時は、軽自動車としてはエンジンへの負荷は大きいので、騒音が大きいのは仕方ありません。

ジョインというモデルは多少の防音性能を上げたモデルなのですが、それでも普通車とは比較できない騒音レベルにはなってしまいます。
仕事で使うと思って、そこは割り切るしかありませんね。

内装はいたってシンプルで無駄のない作りになっていました。
ATのレバーはLの形をして突き出ており、手が届きやすく、操作しやすくなっています。

ダイハツのハイゼットで見られた、ボールペンを刺せる穴があったり、フロントガラスの上に地図や薄いものなら収納できる箇所はないのですが、必要ない人には必要ないものなので、よく言えば無駄のない作りといったところでしょうか。

荷室ですが、ジョインというモデルは商用軽貨物の中で内装をややグレードアップしたモデルなので、
後部座席に人が乗車した時でも快適な作りになっています。

そのため後部座席を折り畳んだ時にやや斜めに傾斜してしまいました。
フルフラットにはなるのですが、少し斜めになるという点は、改善してほしかったポイントです。

軽貨物も含めて荷物を運ぶトラックやバスなどは流体式トルコンのオートマチックトランスミッションは不向きと言われています。
なぜなら簡単に言えばエンジンの回転とタイヤの回転が機械的に結合しておらず、間に流体を介しているので、滑りが大きくなってしまいトランスミッションの負担が大きくなるからです。


またこの滑りで加速がもたついたり、鈍くなってしまうからです。
しかしこのエブリィは故障もなく走ってくれました。
特に加速が鈍くなるという事も無かったですね。

他にオートギアシフトという自動で変速をしてくれるモデルもあるのですが、そちらはベースがマニュアルトランスミッションなので、ATとは違います。

AT=オートマチックトランスミッションのオートという意味では自動で変速をしてくれるのですが、トランスミッションの分類から言うと別物になります。

気になる燃費ですが、街乗りでおよそ10~12キロくらい、高速で12~14キロくらいでした。

筆者はAT車に乗っていたのですが、MTであればATよりも2~4キロくらいはカタログ燃費は良いようです。

軽貨物運送の仕事車としては、申し分のない選択肢の一つだと思います。

カテゴリ:軽貨物車レビュー 

ダイハツ ハイゼットの使い勝手

2004年から続いていた先代の
ダイハツ ハイゼットカーゴが2017年11月に
フルモデルチェンジされましたね。

 

 

軽貨物運送を始める方や既に始めている方でも
中古車を購入する方は多いと思いますので、
参考までに私が過去に乗っていた
先代のハイゼットカーゴの感想を
独断と偏見でお届けしたいと思います。

 

 

 

乗っていたのは、クルーズ ハイルーフのNA、
つまりターボでないモデルでオートマでした。

 

街乗り、高速と半々位で走りましたが、
街乗りは全く問題ない走り、
というか気持ち良い走りでした。

 

 

NAらしいリニアな加速、FRのハンドリング、
操縦していて楽しい車でした。

 

ハンドリングは切った分曲がってくれて、
素直に曲がってくれました。

 

重さも適度にあり、ふにゃふにゃした感がなく、
剛性感がありました。

 

 

トランスミッションは
配送で利用する場合は
MTを選ぶ方も多いと思いますが、

 

私の場合はGoogleマップを
スマートフォンで操作して、
配達先を探すことが多いので、
マニュアルだと操作しずらい
という理由からATを選択しました。

 

オートマはなんと下り坂では、
手動でオーバードライブを解除したり、
シフトダウンしなくても、

 

トランスミッション制御が自動で
シフトダウンしてくれます。

 

下り坂で速度が出すぎて嫌だなというときに、
タイミングよくシフトダウンして
エンジンブレーキが利きます。

 

これは優秀なトランスミッションの制御でした。

 

軽自動車のAT制御でも
しっかりと考えられて作られているんだなと
感心しました。

 

 

運転の楽しさなら軽バンでも
十分に味わえることが分かりました。

 

 

内装の使い勝手も、お仕事向けの車という事で、
至る所に使いやすい装備がありました。

 

 

メーターパネルの右横のあたりと
ドアのピラーのあたりに
ボールペンがさせる箇所が2か所程あり、
これは便利です。

 

軽貨物での配送の仕事は
伝票に何かをメモったり、距離をメモったり、
時間をメモったり、宛先をメモったりする事が
多いのでペンは欠かせません。

 

右手をすっと伸ばして届くところに
ペンがさせる穴が開いているのは
細かいところですが、非常に便利でした。

 

 

そしてバイザーの上あたりに
ワンルームマンションでいうと
ロフトのような作りのちょっとしたスペースがあり、
そこに書類や薄手のものを置けるので、
これも便利な点でした。

 

 

 

外装のデザインは、好き嫌いはありますが、
フロントマスクは
私はあまり好きではありませんでした。

 

デザインはもう少し何とかしてほしかったですね。

 

軽貨物の仕事は運転が好きなら楽しめる仕事だ
という事が
あらためてこの車で実感しましたね。

 

 

同じ運送業でもトラックだと運転は
楽しめないかなと思います。

 

4t以上であれば、狭い道では気を遣うし、
後ろなどは見難いくいし、
軽快にキビキビは走らないので、
運転は疲れそうです。

 

逆にキビキビ走られると怖いですが。

 

その点、軽貨物運送業は軽自動車なので、
よほど型落ちの走行過多の
状態が悪い車でなく、エンジンが元気であれば、
加速も十分で良く走ります。

 

 

高速はノンターボだとさすがに
100㎞以上出すと回転数は高くなり、
エンジン音は大きくなりますが、
仕事車と割り切れば許せます。

 

燃費はだいたいリッターあたり12km前後でしたね。

 

配送で使う場合に気になる肝心の荷室ですが、
他の軽バンと比べても遜色なく
最大クラスだと思います。

 

もちろんフルフラットになるので、
荷物もしっかりと安定して積む事ができます。

 

中古車で何を買おうか迷っている方は、
ダイハツのハイゼットカーゴは
悪くはない選択かと思います。

 

 

カテゴリ:軽貨物車レビュー 

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